Rapsodo Pitchingでできること – 変化量

こんにちは!

今回もラプソードで計測できるデータとその活用方法をご紹介していきます。

第三回目のテーマは「変化量」データのご紹介です。

Rapsodo Pichingを使用すれば投球ボールの変化量を簡単に計測・分析することが可能です。

変化量の表示について

Pitchingアプリでは投手の視点からみた投球ボールの縦の変化、横の変化がグラフで表示されます。
変化量はcmまたはinchで表示されるため実際の変化量を視覚的に捉えることが可能になります。

変化量は縦・横の変化に応じて赤点で表示
ボールの回転による変化がない場合には赤点は中心に表示される

なお、Pitchingアプリが表示する変化量はボールの回転による変化量のみとなるため、重力によるボールの変化量は反映されません。このことは、変化球ごとの変化量を紹介しながら、さらに細かくお伝えしていきます。


球種ごとの変化量

ストレート

前回、「回転(スピン)」のブログでご紹介した通り、ストレートはバックスピンによる回転が中心の球種となります。そのため、ボールの変化を見ると、変化量を示す赤点がバックスピンによって生じる揚力によって中心よりも上の位置を示していることがわかると思います。

右側のイメージは、投球ボールの回転を考慮しなかった場合のボールの軌跡(赤点線)と回転を考慮した実際のボールの軌跡(赤実線)となります。比べてみるとバックスピンの影響を受けている赤実線の方はほぼボールの落差が生じず、ノビのあるストレートになっていることが分かります。Pitchingアプリではこのような投球軌跡の分析も可能です。

カーブ

カーブはストレートとは異なり、トップスピンを中心とした球種となるため中心より下部分に赤点が位置します。また、一般的にトップスピンにより重力以上の落差を生み出すため赤実線の落差が回転を考慮しなかった場合の赤点線と比べて大きくなります。

ちなみに、上のイメージではカーブの横の変化量は22.0cmですが、ボールの回転方向をもっと8時よりに変えると縦の変化が大きいカーブボールに、もっと6時よりに変えると垂直に落ちるカーブボールへとデザインしていくことが可能です。

縦スライダー

縦スライダーはジャイロ回転をかけて重力による落差でボールを変化させる球種となります。そのため下のイメージではスピン効率(EFFICIENCY)が11%と非常に低くなることが特徴です(スピン効率に関する詳細は第二回ブログを参照)。

結果的に変化に貢献する回転量が少なくPitchingアプリ上では赤点がほぼ中心に位置しています。ただし、投球軌跡を見ると重力によりボールがしっかりと落下していることが分かると思います。この重力による落差が縦スライダーの変化です。


活用方法

球種ごとの変化量を把握することで以下のようにデータを活用することが可能です。

  • 投球/球種ごとのボールの変化量を視覚的に比較する。
  • ボールの回転量・回転方向による変化量をチェックしながら、自身の球種の理想的な変化が生じるポイントを検証する。
  • 自身の球種の現在の変化量を把握することで、今後のピッチングデザインに役立てていく(変化量を増やすべきなのか、変化の方向を調整するべきなのか、新しい変化球を増やすべきなのか等)。


今回はRapsodoで計測可能な変化量のデータとその活用方法を紹介しました。

次回は、リリースデータの分析方法を紹介していきます。